
『スター・ウォーズ』シリーズでおなじみのお茶目な金ピカドロイドC-3PO。
「なぜ記憶を消されたの?」
「一度消えた記憶は戻るの?」
と疑問に思った方も多いのではないでしょうか。
C-3POはシリーズの中で二度、大きな記憶の変化を経験しています。
この記事では、C-3POの記憶が消去された理由や記憶が戻るのかを、時系列に沿って分かりやすく解説します。
C-3POの記憶が消去されたことはある?
映画本編では、C-3POの記憶が消えた重要な出来事が2回あります。
- 『エピソード3』のラストで記憶を消去された
- 『エピソード9』で記憶を消去(のちに復活)
どちらも、銀河の運命を左右する重大な理由によるものでした。
それぞれの経緯や理由について、詳しく見ていきましょう。
一度目の記憶消去『エピソード3/シスの復讐』
最初の記憶消去は、プリクエル(前日譚)トリロジーの完結編『エピソード3/シスの復讐』のラストシーンです。
アナキン・スカイウォーカーがダークサイドに堕ち、銀河帝国が誕生した混乱の中、オビ=ワン・ケノービたちによって生まれたばかりの双子(ルークとレイア)は、それぞれ別の場所へ匿われることになります。
このとき、レイアを引き取ることになったオルデランのベイル・オーガナ議員は、部下のアンティリーズ大尉にこう命じました。
「プロトコル・ドロイド(C-3PO)の記憶を消去しろ」
こうして、C-3POは『エピソード3』のラストで記憶を消去されることになります。
記憶が消された理由
オーガナ議員に記憶を消せと言われ、「そんな……!」とショックを受けるC-3POはかわいそうですが、どうしてもそうしなければいけない事情がありました。
C-3POは、生みの親であるアナキンの過去やパドメとの結婚、双子の誕生など、帝国に知られてはならない多くの機密情報を知っていました。
特に危険だったのが、万が一、帝国軍に捕らえられてデータを引き出されれば、ルークやレイアの存在がダース・ベイダーに知られてしまう恐れがあったことです。
そのため、安全保障上の措置として記憶が消去されたのです。
なぜC-3POだけ記憶が消されたのか?
ここで気になるのが、「なぜ同じ場所にいたR2-D2ではなく、C-3POだけ記憶を消去されたのか?」という点です。
C-3POは600万を超える宇宙言語を操る「プロトコル(外交・礼儀)・ドロイド」です。彼の仕事はコミュニケーションを取ることであり、とてもお喋りで正直者。さらに、小心者でパニックになりやすい性格をしています。ドジで愛嬌のあるキャラクターですが、重要な任務をこなしたり、秘密を抱え続けたりすることは得意ではありません。
そのため、たとえ口止めをして記憶を残していたとしても、何らかの形で機密情報をうっかり漏らしてしまう可能性がありました。
一方、R2-D2は「アストロメク(宇宙航行・整備)・ドロイド」です。言葉は電子音(ピポパポ音)しか発せず、限られた人や翻訳機を介さなければ会話が成立しません。
また、R2-D2は劇中で非常に秘密を守る存在として描かれており、機密を自ら漏らすようなことはしない信頼性がありました。そのため、ベイル・オーガナはC-3POのみの記憶を消去する判断を下したと考えられます。
二度目の記憶消去:『スカイウォーカーの夜明け(EP9)』
かつて『エピソード3』のラストで、機密情報を守るために強制的に記憶を消去されたC-3PO。
そんな彼が、シリーズ最終章『スカイウォーカーの夜明け』で、再び「すべての記憶を失う」という過酷な運命に直面します。
レジスタンスの作戦を成功させるためには、3POの頭脳に眠る古代シス語を翻訳しなければなりません。しかし、そのためには彼のメモリーを完全にリセットする必要がありました。
ここで、かつて「記憶を消されるなんて、あんまりです!」と嘆いていた3POは、驚くべき決断を下します。
「最後にメモリーに焼き付けているのです。友達の姿を……」
ルークやレイア、ハン・ソロ、そしてR2-D2たちと長い年月をかけて紡いできた思い出。それらをすべて失うと知りながらも、レイやフィンたち新たな仲間を救うため、C-3POは自らの意思で記憶を失うことを受け入れました。
「二度目の記憶消去」が持つ特別な意味
映画『エピソード3』で行われた最初の記憶消去は、ベイル・オーガナの判断によって行われたものでした。機密情報を守るために、C-3PO自身の意思とは関係なく記憶が消去されます。
一方、『エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』での二度目の記憶消去は意味合いが異なります。
古代シス語を翻訳するためには、自分の記憶を失うことを理解したうえで、C-3POは仲間たちのためにその決断を受け入れました。
- 『エピソード3』:機密情報を守るため、他者の判断で記憶を消去された
- 『エピソード9』:仲間たちを救うため、自ら記憶を失うことを受け入れた
この対比は、シリーズを通して描かれたC-3POの成長や仲間との絆を感じられる場面の一つと言えるでしょう。
消されたC-3POの記憶は戻るのか?
『エピソード9』でメモリーを初期化され、一時は仲間たちのことも分からなくなってしまったC-3PO。
ですが、結論からいうと、その記憶は無事に復元されました。
レジスタンス基地へ帰還した後、相棒のR2-D2があらかじめ保存していたバックアップデータをC-3POへ転送。これによって、メモリー初期化前までの記憶が復元され、ルークやレイア、ハン・ソロたちと過ごした大切な思い出も取り戻すことに成功しています。
まとめ:記憶を失うドロイドと、すべてを記憶するドロイド
C-3POの記憶消去の歴史を振り返ると、彼が単なるお笑い担当ではなく、銀河の過酷な歴史の荒波に実直に巻き込まれた存在であることがよく分かります。
- EP3では銀河の希望(双子)を守るために記憶を消された
- EP9では銀河の危機を救う(シス語翻訳)ために自ら記憶を捧げた
何もかも忘れてしまうC-3POと、その隣で記憶を守り続け、バックアップデータまで残していたR2-D2。
いつもは文句を言いながらも、お互いを大切に思っていることが分かります。
この2体の凸凹コンビの絆の深さに注目しながら、もう一度映画を見返してみてはいかがでしょうか?