『おいしい給食』は、1980年代の学校の給食を題材にしたコメディドラマです。給食をこよなく愛する中学校教師・甘利田幸男(あまりだ ゆきお)と給食好きな生徒達は「給食をいかにおいしく食べるか」を競い合います。
今回は『おいしい給食』の視聴順についてご紹介していきます。
『おいしい給食』全シリーズの視聴順
『おいしい給食』は、ドラマと映画を合わせて全6作品が公開されています。
「どの作品をどの順番で見たらいいの?」と迷う方のために、視聴順をまとめました。
視聴順 | タイトル | 公開年 |
1 | TVドラマ『おいしい給食 season1』 | 2019年放送 |
2 | 劇場版 『おいしい給食 Final Battle』 | 2020年公開 |
3 | TVドラマ『おいしい給食 season2』 | 2021年放送 |
4 | 劇場版 『おいしい給食 卒業』 | 2022年公開 |
5 | TVドラマ『おいしい給食 season3』 | 2023年放送 |
6 | 劇場版『おいしい給食 Road to イカメシ』 | 2024年公開 |
『おいしい給食』シリーズは、1話完結形で話が進んでいくので、途中から見ても楽しめますが、公開順で見ると、自然にキャラクターの成長や物語の流れを楽しめるのでおすすめです。キャラクターや背景設定が理解しやすくなり、より深く作品の世界を楽しむことができます。
TVドラマは1話ずつ完結し、時間も1話が24分ほどなので、ちょっとした時間に気軽にテンポ良く観ることが出来ますよ。
また、2025年1月時点で、Amazonプライムビデオで5作品が見放題配信中です。(※season3を除く)プライム会員なら無料で見れるチャンスなので、『おいしい給食』シリーズを見たことがない人は、この機会にぜひチェックしてみて下さいね。
『おいしい給食』の作品紹介
物語の主人公は、中学教師の甘利田先生。彼は、給食マニアで給食を中心に日々を過ごしています。
そんな先生の言葉を紹介します!
「私は給食が好きだ」
”私は給食が好きだ。給食のために学校に来ていると言っても過言ではない。
だが、そんなことは決して周りに知られてはならない。
教師が生徒以上に給食を楽しみにしているなどと知れたら私の威厳は失墜する。
なので、ただ心の奥底で給食を愛するだけだ。”
『おいしい給食』の主役・甘利田は、普段は全く笑わない厳格な教師。しかし、心の中は情熱に燃えていて、毎日密かに給食への熱い想いを胸に秘めながら仕事をしています。
そんな甘利田の前に現れたのが、給食好きの生徒・神野ゴウ。
彼は大胆で独創的な方法で給食を楽しみ、甘利田の「究極の給食哲学」に真っ向から挑みます。この二人による静かなる「給食バトル」が始まります。
給食愛が止まらない教師と生徒。「いかにおいしく給食を食べるか」について競い合う、そんな笑いと温かさがつまった作品です。
キャラクター紹介
甘利田幸男(あまりだ ゆきお)
給食に全身全霊を注ぐ中学校の教師。普段は生徒にも厳しく、全く笑顔を見せない堅物な性格。しかし、その心の内では「給食」を何よりも愛し、日々給食への情熱を燃やしている。
甘利田先生の給食への愛は非常に深く、「いかにおいしく食べるか」に人生を捧げていると言っても過言ではないほど。自分の給食好きが周囲にバレることを恐れ、教師としての威厳を守りながらも、密かに給食の楽しみ方を追求し続ける。
物語では、生徒の神野ゴウと給食の「究極の食べ方」を巡る静かなるバトルを繰り広げる。彼の完璧主義的な性格と、神野の自由奔放な食べ方の対比が物語の大きな魅力の一つとなっている。
神野ゴウ(かみの ごう)
甘利田先生が担任する1年1組の生徒で、給食の食べ方を巡って甘利田と競い合うライバル的な存在。自由な発想と独自の食べ方で給食を心から楽しむ姿が特徴的です。
常識にとらわれず、自分なりのスタイルで給食を味わう神野の行動は、甘利田先生の「完璧な給食哲学」に挑むもの。
また、神野の給食への愛情は甘利田に負けず劣らず深い。彼の給食に対する熱い想いと情熱は、ただの食事の時間を越えて、常に新しい発見や楽しさを追求する原動力となっています。
穏やかな笑顔の裏に秘めた自由さと大胆さで、甘利田先生との「給食バトル」をより盛り上げます。
牧野文枝(まきの ふみえ)
いつも明るく、元気いっぱいな給食のおばさん。学校の給食を通して生徒や先生に元気を届ける存在です。実は甘利田先生の「給食好き」に薄々気づいており、時折彼の様子を微笑ましく見守る場面も。彼女の人柄が、甘利田先生の秘密をうまくフォローしているように見えるのも印象的です。
また、神野ゴウとも親しげに接し、彼の自由な給食の楽しみ方に驚きつつも寛容に対応します。彼女の存在が、物語全体に温かみを与えています。
『おいしい給食』全6作品の紹介
『おいしい給食』の全6作品をご紹介していきます。
1. TVドラマ『おいしい給食 season1』
TVドラマ『おいしい給食 season1』あらすじ
<1984年の夏。常節中学校 1年1組>
中学教師・甘利田幸男(市原隼人)は、誰にも言えない秘密を抱えていた。それは「給食が大好き」ということ。給食の時間を何よりも大切にし、完璧な「給食哲学」を胸に秘めながら日々を送っている。しかし、そんな甘利田の静かな楽しみを脅かす存在が現れる。神野ゴウ(佐藤大志)という生徒だ。
自由な発想で給食を最大限に楽しむ神野の行動は、甘利田の哲学を揺るがし、ふたりは給食時間を舞台に密かなバトルを繰り広げることに。揚げパンやソフト麺など懐かしいメニューとともに、給食が生み出す笑いや驚き、感動が詰まった物語が展開する。
昭和のノスタルジーを感じさせる舞台設定と、心温まるエピソードの数々。世代を超えて楽しめる『おいしい給食』は、給食という日常を特別な時間に変えてくれる。
2. 劇場版 『おいしい給食 Final Battle』
劇場版 『おいしい給食 Final Battle』あらすじ
<1984年秋 常節中学校>
給食を心から愛する中学教師・甘利田幸男は、相変わらず給食好きの生徒・神野ゴウと給食バトルを繰り広げていた。
そんな充実した二人の給食バトルに、突如として大きな試練が訪れる。教育委員会からの給食廃止の通達が。甘利田と神野はそれぞれの思いを胸に、この危機に立ち向かうことに。果たして、二人は「給食」という大切な時間を守り抜くことができるのか?
懐かしい昭和の給食メニューが次々と登場し、笑いと感動、そして深い余韻を与える物語。給食がもたらす幸せとは何なのか――。
3. TVドラマ『おいしい給食 season2』
TVドラマ『おいしい給食 season2』あらすじ
<1986年夏、黍名子中学校>甘利田先生と神野ゴウ、給食を巡る新たな物語が再び始まる!
相変わらず給食をこよなく愛する中学教師・甘利田幸男。常節中学校を離れて黍名子中学校の3年1組担任になり、給食に全力を注ぐ毎日を送っている。念願のマイ箸でさらに給食道に磨きをかける。
そんな中、驚きの再会が訪れる。かつての生徒・神野ゴウが転校してきたのだ。再び始まる二人の「給食バトル」。その中で、神野は独自の自由な発想で給食を全力で楽しむ姿を見せ、甘利田の心に再び刺激を与える。
さらに、甘利田には新たな秘密の楽しみも登場。それは懐かしい駄菓子屋へのこっそりと通うこと。なつかしの駄菓子が次々と登場し、物語に彩りを添えます。しかし、甘利田を見張る人物が現れ、日常には新たな困難も立ちはだかる。果たして彼は「給食の平和」を守り抜けるのか?
懐かしい昭和の学校生活、なつかしの駄菓子、そして二人の熱い給食への情熱が詰まった『おいしい給食 season2』。大人になっても、好きなものを素直に追いかけ続ける先生。笑いあり、感動ありの新たな物語が、再び給食の魅力を届けてくれます。
4. 劇場版 『おいしい給食 卒業』
劇場版 『おいしい給食 卒業』あらすじ
甘利田と神野ゴウの「給食バトル」がついに卒業のときを迎える。
1986年、黍名子中学校。
給食マニアの中学教師・甘利田幸男は、毎日の給食と帰り道に寄る駄菓子屋でのひとときを楽しむ毎日を送っていた。
秋になり、受験モードに入った3年1組の教室。甘利田は「受験に大切なのは、飯に集中すること!」と熱弁を振るう。良く噛むことで脳が活性化し、難問も楽勝だ――そんな情熱を胸に、最後まで給食に全力を注いでいた。
一方、自由な発想で給食を楽しむ生徒・神野ゴウも、卒業までの限られた時間を大切にしながら日々の給食を満喫していた。人気メニューのナポリタンでは、甘利田に圧倒的な完成度を見せつけることも。3年1組の教室には、いつも笑顔が溢れていた。
しかし、そんな平穏な日々に突如訪れる危機。給食センターから発表された「給食メニューの改革」。味も見た目も一変する新方針に、甘利田と生徒たちは大きな衝撃を受ける。給食の楽しみが奪われることに危機感を覚えた神野は、改革反対の声を上げ、大人たちに立ち向かう。そして甘利田もまた、「給食を愛する者」としてその戦いに加わることを決意する。
二人は果たして、「給食」という大切な文化を守り抜くことができるのか――?
そして「給食の在り方」とは何なのか?
本作は、黍名子中学校編の集大成。懐かしい昭和の給食メニューや生徒たちとの心温まる交流が、笑いと感動に満ちた物語を紡ぐ。甘利田と神野、そして3年1組の生徒たちが迎える最後の給食の時間とは――?
『おいしい給食 卒業』は、給食を愛するすべての人に贈る、情熱と幸せが詰まった感動の物語です。
5. TVドラマ『おいしい給食 season3』
TVドラマ『おいしい給食 season3』あらすじ
北の大地、忍川中学に転任して1年。中学教師・甘利田幸男は、新たな職場でも変わらず「給食を愛する教師」として、給食時間に全力を注ぐ日々を送っていた。彼が担任を務めるのは1年1組。甘利田は独自の「給食道」を貫いていた。
そんな中、ひと際個性的な生徒・粒来ケン(つぶらい けん)が甘利田の目に留まる。大胆なアレンジで給食を楽しむ粒来の自由な発想は、かつての神野ゴウを彷彿とさせ、甘利田を驚かせる。しかし、粒来にはゴウとはまた異なる「独自の美学」があり、次第に二人の間には新たな「給食バトル」が生まれる。
6. 劇場版『おいしい給食 Road to イカメシ』
劇場版『おいしい給食 Road to イカメシ』あらすじ
時は1989年冬――。給食をこよなく愛する教師・甘利田幸男(市原隼人)は、北海道函館市の忍川中学校に赴任して1年以上が経過していた。甘利田の日々の楽しみは、給食を「おいしく食べること」。静かなる闘志を燃やしながら、密かな給食バトルを繰り広げている相手は、生徒の粒来ケン。二人の「どちらが給食をおいしく食べるか」という静かな戦いが続いていた。
甘利田が心待ちにしているのは、給食の献立に登場する「イカメシ」。果たしてその日が訪れるのか――?
一方、忍川中学校は、町長選挙を目前に控えた地元の思惑から「給食完食モデル校」に選定されます。
前を向いて静かに個人で食べる。食べるのが遅くなったら、居残りルール。
おいしく楽しく食べることが給食のモットーだと考える粒来ケンは大反対。学校給食を守るために声を上げます。
懐かしい給食メニューや、生徒たちとの心温まる交流、そして粒来との静かなバトルと友情が描かれる本作。「給食を愛する心」と「おいしく食べること」の本質を考えされてくれます。
そして嬉しい再会もあり。出会いと別れ、成長がぎゅっと詰まった作品です。
『おいしい給食』魅力
『おいしい給食』にはたくさんのシリーズがありますが、どれも見た後にほっこりすること間違いなしです。特に大人の先生が生徒よりも誰よりも給食に対する情熱があり、生徒と本気で給食と向き合っているところが見どころです。
給食をめぐる先生と生徒のコメディが面白い!
甘利田先生は給食愛が強すぎるあまり、いつも給食のことで頭がいっぱい。
そんな彼に影響されて「給食ライバル」として登場する生徒・神野ゴウ達です。
「毎日の給食をいかにベストに食べるか」
をテーマに、真面目なのにどこかおかしい先生と生徒が、給食と向き合います。
その姿は、忘れかけていた日常の小さな喜びや幸せを教えてくれます。給食愛はどちらも負けません。
授業での甘利田先生は厳しい性格で、笑う姿も見せたことがなく、クールで堅物な印象ですが、給食のことになると周りが見えなくなるほど集中します。
そして教師は給食が好きだと言うことを生徒に悟られてはいけないと思い込んでいて、給食好きを隠そうとしている可愛い面があります。
給食のことになると嬉しさを隠せません。
毎食、配膳が終わって食事を始める前に、クラス全員で校歌を熱唱するのが通例となっていますが、先生は全力で校歌を熱唱します。
熱唱しているにも関わらず「生徒には気づかれていない」と思っている先生が面白いです。
「給食をいかにおいしく食べるか」を必死で考え、食べ方を工夫し真剣に競い合う姿が笑いを誘います。給食に真剣に向き合い、些細な出来事にも大げさに反応する様子が、テンポよく描かれていて飽きません。
最後に
『おいしい給食』では、給食の定番メニューが登場し、懐かしさを感じる人も多いと思います。例えば、揚げパンやソフト麺など、誰もが一度は食べたことがあるメニューが登場します。
頑固で給食好きな教師と生徒との、笑いと温かさが詰まった作品です。
「給食」を通じて、日々の小さな幸せや人とのつながりを再発見させてくれます。
ぜひ家族や友人と一緒に、肩の力を抜いて楽しんでご覧下さい。