『グレイテスト・ショーマン』あらすじと見どころ、おすすめの曲を紹介します!

『グレイテスト・ショーマン』とは

『グレイテスト・ショーマン』(The Greatest Showman)は、2018年に公開されたアメリカのミュージカル映画です。

19世紀のアメリカで活躍したショービジネスの先駆者、P.T.バーナムの人生をもとにした作品です。

『グレイテスト・ショーマン』のあらすじ

物語は、貧しい境遇から成り上がり、サーカス団を結成して仲間達ともに、華やかなショーを展開するバーナムの姿を描いています。サーカス団の仲間は、多様な人種、また障害を持つ人々で、それぞれに悩みを抱えています。主人公だけでなく、彼ら一人一人もサーカス団を通じて成長していきます。

バーナムは家族や仲間のサポートを受けながら逆境を乗り越え、世間にインパクトを与え続けますが、名声や成功を追い求めるあまり、大切なものを見失いかけます。映画は、彼が夢を叶えつつも人間として成長していく様子を、壮大な音楽とともに描いています。

作品の見どころを紹介

『グレイテスト・ショーマン』の見どころを3つご紹介します。

1. 心震える圧倒の音楽とダンス

映画は『The Greatest Show』という歌で始まります。

主役のヒュー・ジャックマンの歌唱力、ダンス、パフォーマンス全てが素晴らしく、序盤から『グレイテスト・ショーマン』の世界観にグッと引き込まれること間違いなしです。これからの最高のショーの幕開けを期待させてくれるワクワク感が沸いてくるようなそんな始まりとなっています。

『グレイテスト・ショーマン』の曲数は、全11曲です。

観る人を元気にしてくれるおすすめの作品となっています。全ての曲が魅力的ですが、特に個人的におすすめな曲を3曲ご紹介します!

個人的におすすめの3曲

1. The Greatest Show 物語の幕開けの4分間

「The Greatest Show」は映画の幕開けを飾る象徴的な一曲で、その始まりの4分間だけで観る者を一気に映画の世界へ引き込む圧倒的な迫力があります。イントロが始まった瞬間から、華やかで洗練されたステージが目の前に広がるような感覚に包まれます。

これからの映画の展開を期待させる、ドキドキするようなリズムと躍動感あふれるメロディ。そして主演のヒュー・ジャックマンをはじめとするキャストたちのエネルギッシュなダンスパフォーマンスが見事に調和し、何もかもがスタイリッシュでかっこいいです。その一体感と完成度の高さには圧倒され、観ているだけで心が踊るような高揚感を味わうことができます。

“This is the greatest show!
これが最高のショーだ!”

この一言が、映画全体のテーマを象徴しているようにも感じられます。自分たちの力を最大限に発揮して作り上げるショーの素晴らしさが、曲全体を通して力強く伝わってきます。

さらに、ヒュー・ジャックマンの魅力的な歌唱とパフォーマンスが、この曲の印象を一段と鮮烈なものにしています。彼のダンスのキレや表情の力強さは、画面越しでも伝わるほどで、観ているだけでこちらもエネルギーをもらえるような感覚に陥ります。

この曲の最大の魅力は、スタイリッシュな演出とエネルギー溢れるパフォーマンスが生み出すダイナミックな一体感にあります。映画をまだ観ていない方でも、サウンドトラックを聴くだけで、その洗練された熱気と情熱が伝わってくるはずです。

2. This Is Me これが私よ

This Is Me
歌い出しは静かなトーンから始まります。

"I'm not a stranger to the dark
私は暗闇には慣れているわ
Hide away, they say
隠れてろ、と人々は言うの
'Cause we don't want your broken parts
私の壊れた部分はいらないって
I've learned to be ashamed of all my scars
私は自分の欠点を恥じてきたわ
No one will love you as you are
誰もありのままのお前のことなんか愛さない、と"

という歌詞が紡ぎ出すのは、これまで彼らが社会から拒絶され、心に深い傷を抱えてきた人生です。「自分の欠点を恥じてきたわ」「誰もありのままのお前のことなんか愛さない」という言葉からは、傷ついた心と自己否定の苦しみが伝わり、胸が締め付けられるような思いがします。

しかし、サーカス団に入ったことで、彼らは変わり始めます。この曲では、彼らが隠れて生きてきた過去を脱ぎ捨て、堂々と自分自身をさらけ出す姿が力強く描かれています。

"When the sharpest words wanna cut me down
鋭い言葉が私を切り裂こうとしても
I'm gonna send a flood, gonna drown them out
洪水を起こして、溺れさせてやる
I am brave, I am bruised
私は勇敢よ、私は傷つけられた者
I am who I'm meant to be, this is me
これが私のあるべき姿なの、これが私よ"

静かな歌い出しから徐々に力強さを増し、サビで最高潮に達するエネルギーは圧倒的です。力強いリズムと感情豊かなメロディが一体となり、心の奥深くまで響きます。

次第にサーカス団のメンバー全員の声が重なり合うことで生まれる迫力は、まさに圧倒的です。レティ役のキアラ・セトルが全身全霊を込めて歌う姿はとても力強く、自信が満ちあふれています。

「This Is Me」という言葉は、彼らの覚悟と決意を象徴するものであり、その力強さが心を揺さぶりました。隠れていた過去から抜け出し、堂々と自分を肯定する姿が、感動と勇気を与えてくれます。

3. The Other Side  新しい事に挑戦してみないか?

今まで紹介した2曲は、特に有名で、映画を観たことがない方でもどこかで耳にしたことがある方が多いかもしれません。
一方で、3曲目に紹介する「The Other Side」は、あまり知られていないかもしれませんが、とてもかっこよく、個人的に強くおすすめしたい一曲です。

「The Other Side」は、映画の中でも特に印象的な対話シーンが歌とパフォーマンスに昇華された一曲です。新しいことに挑戦するべきか、それとも現状に留まるべきかという葛藤を描きながら、二人のキャラクターの心の駆け引きが見事に表現されています。

ヒュー・ジャックマン演じるバーナムとザック・エフロン演じるフィリップの掛け合いは圧巻で、歌とダンスを通じて繰り広げられる彼らの息の合ったパフォーマンスが、このシーンを一段と特別なものにしています。特に、バーのカウンターを舞台にした振り付けは、リズミカルで躍動感があり、二人のキャラクターが互いに影響を与え合う様子を視覚的にも楽しませてくれます。

歌詞もまた、この曲の魅力を際立たせています。バーナムがフィリップに新しい世界への扉を開くよう促す一方で、フィリップは迷いを抱えつつもその誘いに心を揺さぶられていく様子が描かれています。

二人の声が重なり合うサビ部分では、曲全体が一気に盛り上がり、彼らの絆と覚悟が強く伝わってきます。このシーンが映画の重要な転換点として位置付けられている理由も、この曲を聴けば自然と理解できるでしょう。

「The Other Side」は、新しい挑戦の楽しさと不安、そしてそれを乗り越えた先に広がる可能性をダイナミックに描いた一曲であり、映画の中でも特に爽快感を与えてくれるシーンのひとつです。

2. 多様性を受け入れるメッセージ

『グレイテスト・ショーマン』のサーカス団は、障害を持つ異なる人種の個性的なメンバーが集まっています。

外見が人と異なることで、それぞれが世間からの偏見に悩み、葛藤しながらひっそりと生きてきた人々でした。

ですがサーカス団として仲間達と活動するうちに、次第に自分を受け入れて、外の世界へ自分をさらけ出すことが出来るようになります。互いを受け入れ合い、支え合っていく姿がとても感動的です。

個性や外見に関係なく、ありのままの自分でいることの大切さを伝えています。

3. 本当に大切なものとは

バーナムの夢はショービジネスを成功させることでしたが、作品を通してバーナムはショービジネスを成功だけが全てではないことに気づきます。

夢を叶えるための努力、大切なものとの向き合い方についても考えさせられます。

まとめ

『グレイテスト・ショーマン』は、心が弾むようなエネルギーと、情熱にあふれた作品です。ワクワクする瞬間がたくさん詰まっていて、見終わる頃にはきっと元気と勇気が湧いてくるはず。

夢を追う人も、日常に疲れている人も、元気が欲しい人も、自分が好きになりたい人も、皆を応援する作品です。ぜひ観てみて下さいね。