
もともと家庭菜園に興味がなかった私ですが、最近の米の価格高騰や自給率のニュースをきっかけに、園芸に興味を持ち始めました。
そんなある日、ふと目に入ったのが、スーパーで買ったミニトマト。
「この中にある種から、新しい芽が出るかな?」
と急に気になりだし、スーパーのミニトマトを使って発芽実験を始めることにしました。
家庭菜園はまったくの初心者なので方法を調べてみました。
すると、キッチンペーパーで発芽する方法があると知り、実際にチャレンジすることにしました。
この記事では、園芸未経験の私がミニトマトの発芽を試してみた結果をお伝えします!
トマトの発芽に必要な条件とは?
トマトの種が発芽するには、どんな条件が必要なのでしょうか?
最初は全く知らなかった私ですが、調べていく中でトマトの発芽には次の3つのポイントが大切だと分かってきました。
要点をまとめてみました。
① トマトの発芽に適度な温度
・トマトの発芽適温は「20~30℃」
この温度帯をキープすることで、安定的に発芽が出来ます。
温度が高すぎたり低すぎると、発芽までに時間がかかったり、そもそも芽が出なかったりすることもあります。
② 種を適度に湿らせること
種は発芽するまで、湿らせ続ける必要があります。
・乾燥したままでは発芽しません。
・水に浸けすぎてもNGです。種が呼吸できなかったり、カビてしまうことがあります。
つまり、「湿り気は必要、でもやりすぎは禁物」ということになります。
③ 発芽に日光は必要?空気は?
ミニトマトの場合、発芽するまで日光は必要ありません。
暗い所に置いておきます。
しかし、容器に蓋をする場合は、長時間完全に密閉したままにするのはNGです。
種は発芽の準備段階から酸素を取り入れて呼吸しているからです。
そのため、1日に1回は袋を開けて空気を入れ替えてあげましょう。
また、密閉状態が続くと湿気がこもりやすく、カビが発生する原因にもなるため、風通しをよくする意味でも換気は重要です。
ワクワク発芽実験!キッチンペーパーで挑戦してみた
トマトの発芽条件がわかったところで、いよいよ実験をスタートです!
ちなみに今回私が選んだのは、「催芽まき」と呼ばれる方法です。
「催芽まき」とは?
「催芽まき」の場合、最初から土に種を直接植えるわけではありません。
水で湿らせたところ(キッチンペーパーなど)に種を置いて発芽を促します。そして発芽した種を土に植える方法のことです。
私は「どうしても種が発芽する瞬間を見てみたい!」という思いから、発芽を直接確認できる催芽まきで発芽を試すことにしました。
ミニトマトの発芽実験の方法
今回行った、ミニトマトの発芽実験の方法をまとめました!
用意したもの
・スーパーで買ったミニトマト
・種を発芽させるための容器(今回は納豆トレー。タッパーなどもOK)
・キッチンペーパー
- ①スーパーのミニトマトをカットし、種を取り出す
2つに切ったミニトマトの中から種を取り出し、水でゼリー状のぬめりをやさしく洗い流しました。
(種が小さくて、水に浮かべながらつまようじでひとつずつ拾うという、かなり地道な作業に…!)ゼリーは乾燥させると種と引き離しやすかったです。
- ② 発芽用の容器を準備
種を発芽させるための容器を用意します。
今回は、納豆の空きのトレーを使いました。 - ③ 湿らせたキッチンペーパーの上に種を並べる
納豆のトレーの上に、水で湿らせたキッチンペーパーを敷きます。
その上に、ミニトマトの種を間隔をあけて並べました。 - ④ 容器にフタをして乾燥防止&保温対策
実験したのは5月初旬で、まだ発芽には少し気温が足りないように感じました。
そのため、乾燥を防ぎつつ、温度をキープするために納豆容器のフタをそのまま閉めて活用しました。 - ⑤発芽までの管理を続ける。
種が乾かないようにチェックしながら、1日1回はフタを開けて換気しました。
「1日1回以上」どころか、気になって何度もフタを開けて様子を見てしまいました・・・!
【結果発表】ミニトマトの種から発芽までの記録

実験を始めて3日目。いつものように容器のふたを開けて、様子を確認しました。
すると、並べていたトマトの種のいくつかから、白いものが出ているのを見つけました。
写真では②の状態です。
見にくいですが、種の先端が膨らみ、白いものがニョキっと出ているのが確認できました。
この白いものが「根」です。
そして写真の③のように、次に「芽」が出てきました。
実際に発芽した様子を見るのは初めてだったので、小さなゴマのような粒から、ちゃんと芽が出たことにとても感動しました!
15粒ほどで実験しましたが、数日かけて徐々に発芽し、全部で13粒ほど発芽しました。
発芽率がとても高く、3日ほどで発芽し始めたので、早くて驚きました!
実験結果:スーパーのミニトマトの種で発芽成功!
今回の発芽実験を通して、スーパーのミニトマトでも十分に発芽できることがわかりました。
家庭菜園初心者の私でも、特別な道具がなくても気軽に始められたのが嬉しかったです。
これをきっかけに、少しずつ植物を育てる楽しさに触れていけたらいいなと思っています。
もし「ちょっと試してみようかな」と思った方がいたら、ぜひやってみてくださいね!